「アニメーターには、ちゃんとした待遇をしなきゃいけないな。」
スタジオ・ジブリが制作部門を解散するらしい。
制作者の人件費で年間20億円かかる。
会社としては年間100億円を稼がないと経営できない。
アニメーターは過酷な労働条件で日々を送っている。
多忙な時で、月600時間労働。
意味がわからない。考えたくもない。
平均年収は、動画担当(105万円)、原画担当(230万円)らしい。
少なすぎる。
法律違反ではないのか?
この激安な給与体系は何故なのか?
ある人は言う。
「手塚治虫の大罪だ」
手塚治虫が当時一本50万円という価格で日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」を制作した。
この前例のおかげで、以降のアニメの制作費が常に安いという価格設定が生まれた。
その上、手塚治虫は通常12枚/秒で制作するアニメを、3枚/秒で制作した。
アニメーションとはいえないやり方を実行してしまった。
そのため、現在のアニメーターは3枚/秒の価格で、12枚/秒の動画を制作しなければならない。
それが、劣悪な労働環境を生んでしまった根源になる。
日本アニメは世界的にも大人気な作品を発表している。
しかし、このままでは、続かない。
制作意欲だけでは生活できない。
宮崎駿はすばらしい作品の世に送り出した。
しかし、アニメ制作の労働環境を変えることはできなかった。
誰もこの件で、宮崎駿を非難できない。
しかし、ジブリ解散は残念だ。
最後に、
宮﨑駿は、日本で最初で最後のアニメ界の巨匠になるかもしれない。