学生時代に北米で過ごした男には、これからの人生において、どのような人物になるのか模索していた。
世界には尊敬できる人物がたくさんいる。
たくさんいるため、全員の名前を出すことはしない。
ただ当時、成長途中の当時の自分にとって、インパクトのある人物に出会った。
山王工業高校、河田雅史である。
実在する人物ではない。
日本のバスケットボールコミック「スラムダンク」の登場人物だ。
実在しない人物を、尊敬するというのはクレイジーだと思う。
自分でもわかっている。
でも、彼は当時の自分にとって目標となりえる人物であった。
理由は、
常人にはできない「努力」を続けたからである。
山王工業高校は全国でも屈指のバスケットボールの強豪高校である。
そんな高校でバスケットボールのチームに入り、レギュラーを獲得するのは大変な努力を要する。
河田くんは1年生の時から、レギュラーをとった。
彼のポジションは、ガード。
身長は、165cm。
小さい選手。
恐らく、相当のスピード、クイックネス、ドリブルの才能があったのだろう。
高校3年間で、ポジションが3回変わった。
ガード、フォワード、センター。
何故か?
彼の身長が25cmも伸びたからだ。
驚くことは、身長が伸びたことではない。
ポジションが変わるたびに、
彼はレギュラーをとっている。
再度、
山王工業高校は全国でも屈指のバスケットボールの強豪高校である。
このチームで、ポジションが変わるたびに、レギュラーをとることは、常人にはできない努力、才能がないとできないと思う。
ここが、河田雅史のすごさである。
自分の人生において、努力がすごく大事なのか、わかっていたと思う。
しかし、実際に行動を起こし、結果を出す。
すごい事。
全ての人々が日々、努力している。
でも、結果が出せない。
でも、努力を続けること。
この才能だけは、男にあると信じたい。
「俺、持っている」